まん丸のハムスター、ぽっちゃりのハムスター、口いっぱいに食べ物を頬張るハムスター、どの姿も可愛いですよね!私もこれらのハムスター大好きなのですが、心配するべき点もあります。それは肥満です。人間と同様に、ハムスターの肥満も健康に悪影響を及ぼすことがあります。
今回は、ハムスターの肥満と病気の関係について解説します!ハムスターの健康的な生活のため、ぜひ参考にしてください。
ハムスターの肥満の基準
ハムスターの肥満の基準は、適正体重の1.5倍と言われています。この基準を超過してしまうと、肥満となり、病気のリスクが高まります。複数のペットサイトで人気なハムスターの平均体重と、肥満時の体重は以下の通りです。
ゴールデンハムスター・キンクマハムスターの平均体重:85~130g(オス)、95~150g(メス)|肥満時:180g以上(オス)、200g以上(メス)
ジャンガリアンハムスターの平均体重:35g~45g(オス)、30g~40g(メス)|肥満時:75g以上(オス)、70g以上(メス)
ロボロフスキーハムスターの平均体重:20g~30g|肥満時:50g以上
外見からも肥満がわかります。上から見て丸まっている、おなかが出ている、足がたるんでいる、転がったら起き上がれないなどの症状があれば要注意です。
ハムスターが肥満になるとどうなるか
ハムスターが肥満になると、糖尿病、心臓病、脂肪肝などの病気リスクが高まります。関節への負担が大きくなり、関節炎や骨折のケガも起こりやすくなります。また、肥満はハムスターの運動能力を低下させ、ストレスを増加させる原因にもなります。運動能力の低下により、ハムスターの活動範囲の縮小や遊びが減少し、ストレスの増加することで、免疫力の低下や病気のリスクを増加させるといった負の連鎖に陥ります。人間と同様に、肥満はハムスターの病気などの健康被害につながります。
ハムスターの肥満対策
肥満対策の例で、餌の調整と運動があります。ハムスターの1日に与える餌の量は、体重の5~10%程度が適量です。餌の中の脂肪分が多すぎるのも肥満の原因になるので注意が必要です。ヒマワリの種は脂肪分が50%も含まれているため、過度に与えるべきではありません。代わりに、脂肪分が5%程度の餌やおやつを選ぶとよいでしょう。また、ハムスターは本来活発に動き回る習性があり、一日に数キロ、個体差はありますが数十キロ走ることもあります。ケージの中に回し車などの運動器具を設置したり、家の中で走れる広いスペースを確保するなど、適度な運動ができる環境づくりが大切になります。
まん丸ハムスターは可愛らしいですが、肥満には注意が必要です。ハムスターの肥満は病気のリスクを高め、健康を脅かします。適切な餌の量と運動により、ハムスターの肥満を予防し、健康なハムスターと楽しい思い出をたくさん作ってください。