ハムスターが運動しない原因は様々あります。今回は運動しない原因である、病気や怪我、環境問題、不適切な栄養摂取について紹介します。これらが積み重なると、ハムスターの活動量は減少し、更に健康に影響を及ぼす可能性があります。運動しない原因を理解した上で、運動不足を解決するための対策を考えましょう。
1:病気や怪我をしている可能性
2:ハムスターの運動と環境の関係性
3:栄養不足によるエネルギーの低下
病気や怪我をしている可能性
病気や怪我をしているハムスターは以下のような行動を示すことがあります:
動きが鈍くなる: 普段より動きが遅くなり、活動量が減少します。
食欲の低下: 食事の摂取量が減り、体重が減少することがあります。
隅に隠れる: ケージの隅や巣箱に隠れる時間が長くなります。
ぐったりしている: 体を丸めて動かず、ぐったりしている様子が見られます。
異常な呼吸: 呼吸が荒くなったり、異音がすることがあります。
目のくもりや炎症: 目が濁ったり、炎症を起こすことがあります。
毛並みの悪化: 毛が抜けたり、艶がなくなることがあります。
頻繁な掻きむしり: 痛みやかゆみがある場合、体を頻繁に掻きむしることがあります。
環境による原因
ケージが狭すぎたり、運動用具が不足している場合、ハムスターは運動をしなくなります。狭いケージはストレスの原因となり、運動量の減少を引き起こします。適切なサイズのケージと十分な運動用具を提供することが重要です。十分なサイズのケージの場合、ハムスターがする運動の例は以下の通りです。
- 探索行動: ハムスターは自然界では夜行性の動物であり、夜間に広い範囲を探索して食べ物を探します。ケージ内でもこの本能が働き、隅々まで歩き回ることで縄張りを確認し、新しい食料源を探そうとします。
- 巣材の運搬: 巣材を集めて運ぶ行動は、安全で快適な巣を作るための本能的な行動です。ハムスターは自然界で捕食者から身を守るために隠れ家を作ります。ケージ内でも同じように巣材を運び、居心地の良い巣を作ろうとします。
- トンネル掘り: ハムスターは自然界で地下に巣穴を作る習性があります。ケージ内でもこの本能が働き、床材の中にトンネルを掘ることで安全な隠れ場所を確保しようとします。
- 登り降り: ハムスターは活発に動く動物であり、ケージの壁や付属品に登り降りすることで運動欲求を満たし、筋力を維持します。
これらの自然な行動を促進するためには、ケージ内に適切な環境を整えることが重要です。十分なスペース、適切な床材、巣箱や隠れ場所の設置などがハムスターの自然な行動をサポートします。
ハムスターの運動器具に関しては別のブログで紹介しています。下記のリンクからご閲覧ください。
【買ってはいけない!】ハムスターの回し車・ハムスターボール編
栄養不足による体力の低下
ハムスターが運動しない原因には栄養不足の可能性があります。ハムスターは雑食であり、栄養バランスを整えるには様々な成分を摂取する必要があります。栄養バランスを整えるために、与えるべき餌の例として、ペレット、野菜・果実、昆虫食について紹介します。
ペレットの購入時に注意すべきことは品質と成分です。質の悪いペレットには過剰な砂糖や塩分、人工着色料、保存料が含まれており、これらはハムスターの健康に悪影響を与える可能性があります。ペレットを選ぶ際は、ビタミン、ミネラル、タンパク質、繊維がバランス良く含まれているものを選ぶべきです。
ハムスターには新鮮な野菜や果物も重要です。例えば、ブロッコリーやニンジン、リンゴやバナナなどを与えることで、ビタミンやミネラルを補うことができます。
昆虫を与える際には、適量を守ることがポイントです。週に1〜2回程度、少量与えることで、ハムスターの食事に必要なタンパク質を補給することができます。また、野生の昆虫をそのまま捕まえて与えるのは、農薬や殺虫剤で汚染されている可能性があるので危険です。ペットショップで販売されている物や、自身で育てた昆虫を与えるようにしてください。与える昆虫の種類は、ミルワームやコオロギやバッタを与え、毛虫やムカデなど害のある昆虫を与えないでください。
ハムスターは好き嫌いをする生き物です。上記で挙げた餌を食べないケースも十分に考えられるので、いろんな餌を与え、食べてくれる餌を厳選し、それらを使用したメニューで栄養バランスを整えることが最善です。
ハムスターが運動しない原因は病気や怪我、環境問題、不適切な栄養摂取など、他にも多岐にわたります。病気や怪我の場合は、早期の発見と治療が必要です。また、狭いケージや運動用具の不足はストレスを引き起こします。適切な環境を整え、バランスの取れた食事を与えることで、ハムスターの健康と運動量を改善できます。