ハムスターの活動時間は日没から夜明けまでです。野生では、日中は外に天敵が多いので、穴の中で寝ており、日が暮れると活動を始めます。ペットのハムスターも同じく夜行性で、日中に運動を強いられるのは、私たちが深夜に起こされてランニングさせられるような感覚なので、時間帯は注意が必要です。今回はハムスターの運動のルーティンと、ハムスターの運動するための環境作りについて紹介します。
ハムスターの運動ルーティン
ハムスターの運動環境
ハムスターの運動について
ハムスターの一日はとても活発で、特に夜行性の動物として知られています。一般的に、ハムスターは20時から23時の間に起き始めます。起床後すぐに運動を始めるのは、野生の本能に基づいています。野生では、日没から夜明けまでの間に十分な食料を得て巣穴に戻る必要があるからです。
ハムスターの運動量は驚くほど多く、時速4〜7kmほどのスピードで走ります。これは人間の歩く速度と同程度ですが、10cmのハムスターがこの速度で走るということは、人間の体長(170cm)に換算すると、時速85kmで走っていることになります。一晩で5km〜20kmも走り、最低でも1時間は走り続けます。つまり、これを人間に換算すると一日に最低85kmは走っていることになります。餌を求めて走り回らなければならない、ハムスターの野生の環境での過酷さが本能として現れています 。
運動後は、餌を食べたり、隙間に入ったりして遊ぶ時間が続きます。満足すると朝6時頃から再び就寝し、夜まで休息を取ります。これがハムスターが健康で幸せな生活を送るためのルーティンです。(個体差あります)
ハムスターの運動環境
湿度と温度の管理
野生のハムスターは中東の乾燥地帯に生息します。その環境下でハムスターは、湿度や気温を保つために、巣穴の深さや場所を調整します。そのため、ケージ内は巣穴のような環境を再現してあげる必要があります。湿度はハムスターの健康に大きく影響します。理想的な湿度は40%〜60%で、これを保つことで脱水症状や肌の乾燥を防ぐことができます。乾燥する季節や地域では加湿器を使用するなどして適切な湿度を維持する必要があります。温度も重要で、ハムスターが快適に過ごせる理想的な温度は18度から24度です。
ケージのサイズ
ケージのサイズはハムスターの種類によって異なります。小型のハムスターには45cm×30cmのケージ、大型のハムスターには60cm×45cmのケージが適しています。十分なスペースがあることで、ハムスターは自由に動き回ることができ、ストレスを軽減することができます。狭すぎるケージでは運動不足になり、肥満やストレスの原因となります。
暗い環境の整備
ハムスターは夜行性の動物であり、暗い環境を好みます。ケージを段ボールで囲むことで日中も暗い環境を作り、ハムスターが安心して過ごせるようにしてあげましょう。また、ハムスターは音にも敏感なので、可能であれば音が遮断できる静かな場所にケージを置くと良いでしょう。音の少ない環境であれば、ハムスターはよりリラックスして過ごすことができます。
運動設備の購入を迷っておられる方はこちらのブログを是非ご閲覧ください。
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